大分・別府の訪日客向けプライベートガイドツアー | 自社運営

nicikaは、インバウンド事業のブランド「Kyushu Immersion」で、大分・別府の貸切ガイドツアーを自社で造成し、運営しています。車両とガイドをセットにした、5時間のプライベートツアーです。

別府は大分県でいちばんのインバウンド集積地です。それなのに、車がないと行けない場所が多く、WEB上で手に入る情報も限られている。そこを埋めるために作った商品でした。そして実際に回してみると、お客様がいちばん盛り上がるのは、有名な地獄よりも路地裏で聞く温泉の話でした。

ツアー名Beppu Guided Private City Tour with Transport
ブランドKyushu Immersion
エリア大分県別府市(湯布院からのピックアップも可)
所要時間・定員5時間/1〜8名(貸切)
対応言語英語・中国語・日本語

→ [行程の詳細・ご予約はこちら(Kyushu Immersion)]

そこら中から立ちこめる温泉の噴気に立ち止まるゲスト

なぜ、このツアーを作ったか

別府は、大分県でいちばん訪日客が集まる街です。地獄めぐりという強いコンテンツがあり、クルーズ船も入る。それでも、外から来る人の目線で見ると、二つの壁があります。

ひとつは二次交通です。別府駅までは来られても、そこから先の足がない。十文字原の展望台や高崎山のように、車でしかまともにアクセスできない場所が複数あります(どちらも標準の行程には含みませんが、ご希望があれば組み込めます)。バスの本数を調べて乗り継ぎを組み立てられる旅行者は多くなく、結果として、駅から歩ける範囲だけを見て帰ることになります。

もうひとつは情報量です。WEB上で、訪日客が読める形で手に入る別府の情報は、まだ限られています。有名なスポットの名前は出てきても、そこで何が見られるのか、どういう順番で回れば無理がないのかまでは分からない。

この二つは、車両付きのドライビングガイドという形と相性がいい。ガイドが運転もするなら、二次交通の問題はそのまま解決します。移動中の時間がまるごと解説の時間になるので、情報量の問題にも効く。そして何より、地獄以外のコンテンツにも足を伸ばせる商品にできる。そう考えて、自分たちで作って売ってみることにしました。

どう組み立てたか

クルーズの寄港時間から逆算する

集合場所に別府国際観光港(外国船クルーズの停泊場所)を入れ、出発時刻を9:00〜13:00の間で選べるようにしています。クルーズのお客様は「船が着いてから出るまで」という動かせない枠の中で動いていて、そこに合わない商品は、どれだけ内容が良くても選ばれません。

この柔軟性は、結果として非クルーズのお客様にも効いています。宿の朝食を済ませてからゆっくり出たい人も、早く出て午後を空けたい人も、同じ商品に乗せられる。

昼食は組み込むが、必須にはしない

行程には昼食のストップを入れています。ただし必須にはしていません。クルーズのお客様は特に、限られた寄港時間の中で「食事より一つでも多く見たい」という優先順位で動く方が多く、寄港地で食事を取らない選択も普通にあるからです。食事を固定すると、その1時間を惜しむお客様にとってはツアーごと候補から外れてしまう。だから「入っているが、外せる」形にしました。

知識を話すより、その人の「知りたい」を引き出す

これがいちばん大事にしている軸です。

ガイドとして知識を持ち、それを話せることは大切です。ただ、それだけだと一方通行の講義になります。私たちが貸切と完全カスタマイズにこだわっているのは、目の前のお客様の知的好奇心がどこから湧いているのかを会話の中で探り、そこを満たすために行程を動かせる状態にしておきたいからです。

たとえば以前、DIYが好きで工具のマニアだというお客様がいらっしゃいました。そのときお連れしたのは、観光地ではなくホームセンター(グッデイ)です。結果は大興奮でした。

ホームセンターは、どのガイドブックにも載っていません。それでもその方にとっては、その日いちばんの体験になりました。決まった行程を届けるのではなく、その場で組み替えられるようにしておく。そのための貸切であり、そのための車両です。

工具コーナーで目を光らせるアメリカからのゲスト

実際に運営して分かったこと

ここが、このツアーを自分たちで回してきていちばんの発見でした。

お客様がいちばん盛り上がるのは、有名な観光スポットではありません。地元の生活が垣間見えるコンテンツです。

たとえば鉄輪(かんなわ)の路地裏を歩くとき、私たちはこんな話をします。この家の人たちは、温泉をどう日常に使っているのか。自宅に温泉を引くには、どういう権利が必要で、月々いくら払っているのか。それは電気やガスで沸かすのと比べて高いのか安いのか。そして、温泉があることのデメリットは何なのか。

血の池地獄の赤い池は、写真で見たとおりの絵が出てきます。もちろん喜ばれます。でも、その場の空気がいちばん熱くなるのは、こういう派手さのない、生活に踏み込んだ解説をしているときです。「日本人は自宅の風呂に温泉を引けるのか」という問いは、パンフレットにもWEBにも載っていません。

これは、商品を作る前には分かりませんでした。企画の段階では、どうしても「有名なスポットをどう効率よく並べるか」に頭が向きます。実際にお客様を乗せて、質問を受けて、反応を見て、初めてこの街の価値は地獄の見た目ではなく、温泉と暮らしが地続きになっている状態そのものにあると分かった。今は、そこを話すための時間を行程の中に意識的に確保しています。

地元の風景が垣間見れる鉄輪散策では質問攻めになることもしばしば

この経験を、これからどう活かせるか

nicikaは別府で、温泉、地熱、動物とのふれあいなど、複数の切り口でツアーを組み立てて運営しています。個人旅行(FIT)のお客様にも、グループにも対応できます。

自分たちで商品を作り、海外OTAに載せ、実際にお客様を乗せて別府の坂道を走ってきた経験から、こういうお手伝いができると考えています。

  • 行程の提案 — 有名なスポットを並べただけの行程は、上に書いたとおり、いちばん喜ばれるものを取りこぼします
  • ガイドの手配 — 訪日客に何をどこまで話せば伝わるか、現場で試してきた基準で手配します
  • ランドオペレーション — 車両、送迎、行程管理といった受入の実務まわり

いずれも、自分たちのツアーで実際にやっていることです。

ご相談ください

訪日客向けの行程の提案、ガイドの手配、ランドオペレーションのご相談を受け付けています。別府・大分エリアは現地でのお打ち合わせも可能です。

「車がないと来てもらえない」「良いコンテンツはあるが、どう商品にすればいいか分からない」といった段階からご一緒できます。

お問い合わせはこちら